互いに心を許し合って対等に交わって一緒に飲んだり、50年以上の友人

B!

 

 

絵描きは親子以上の長い年月の付き合いになる

えかきのつまも結婚して47年目に入っているのでほぼ一緒

えかきは同じ絵描き仲間との交流はあまりないと言えば噓になる

同級生が集まると必ず討論に

なぜ?たのしいのでしょう、個々の生き方が違うからでしょう、そして自分が正しいと

えかきのつまはその場を混ぜ返すことがある

お酒を召されて、最終的には喧嘩のようになるから

長年お付き合いしていると、このような場面は何とも思わない、一緒に楽しむ方が勝ちである

次の日には皆様は呑み過ぎて、前日に発言していたことをある時点から全然思い出されない

絵描きの妻はこの時とばかり,いじめるのである

 

今回はある陶芸家のほんの一部のスト-リである

小説が何冊も書けるぐらい内容の濃い人生ではなかろうか

 

友人の住職でもある方の個展にて

  陶芸家北村悟は?

絵描きと同じ年齢ですが、血液型は絵描きの妻と一緒、B型である

娘の旦那やその娘(孫)の一人もB型

娘に言わすとB型はおもろいわ~だって

人によって嫌うB型、おもろいかわからないが、同じ血液型とは結構話が合うのです

娘婿のB、考え方、好きな食べ物は似ている

北村さんは岡山市で校長先生の父と母の間に三男坊として生まれた

二人のお兄さんたちは、警察官と会社経営者、しっかりしてて、経済的にはゆとりあり

もう一人女子のきょうだいがおられるとは最近まで知らなんだ、なので4人きょうだいである

細かく書くと永遠に終わりがないので、短く書きます

絵描きが京都で彼に初めて会った

幼稚園からの親友が先に北村さんを知っていた

京都人は上品そうに見えて口が悪い人もいて、「岡山の乞食が、、、」と呼んでいた

もちろん彼も負けず嫌いなので京都人を何とかと言っていたことでしょう

絵描きの親友のTさんと北村さんは捕鯨船に乗った時に出会っている

Tさんは体は大きいが、手は小さい、ニックネ-ムはくじら

 

ドンキン(絵描き)、岡山の乞食(陶芸家)とくじら

 

   捕鯨船とは

捕鯨業で直接クジラをとる船である

キャッチャ-ボ-ト(catcher boat)ともいう

船の大きさは南極海の母船式捕鯨に参加するものは800トンの形の物から、近海捕鯨に従事する300-350トン型のものがある

母船(Factory ship)船内又は船上で鯨を全部又は一部処理するをいう

 

北村さん、Tさんの話はこの体験に関することは夢中になり、とっても面白い

捕鯨船に乗ったことのない人は知らないことばかり

 

船の上ではお金なんて物は価値は000だそう

二回目に乗っていたTさんはよく心得ていた

北村さんは初めて

Tさんは片手にくるみ、もう片方にはジン(Gin)を持って見せびらかす

くるみを手の平の中で音を立てて北村さんを冷やかすといった感じが彼たちの出会いだったそう

人と人の出会いは、それも色いろな形があって、本当に面白いと実感

Tさんとえかきはず~と幼稚園からの同級生、小、中,高校も一緒、大学も同じところを受験する、金魚の糞見たいと言えば怒られそう

今でも会ったり、電話で話したりしてもすぐ張り合う、そして議論する、どちらも自分の意見が正しいと一歩も譲らない、お酒を召してなくても、大きな子供みたいで笑える

北村さんの話に戻る、Guatemalaへ行ってた頃私たちはアルゼンチン

Guatemalaで大きな地震があって、えかき「北村は大丈夫かなぁ~」と心配してた

いつからか金重陶陽(金重東洋)人間国宝の弟金重素山(かねしげそざん)の弟子に4年間鍛えられた

弟子時代の話もとっても興味深い

そして中村六郎(なかむらろくろう)にも一年程弟子入り

個展をしていたある百貨店で出会った六郎さんのぐい飲み

 

 

中村六郎の酒にまつわる話

 

はとっても面白い、陶芸家もえかきも酒好きだが六郎さんには敵わないと思うえかきのつまですが、どうでしょう?

 

-酒の席で金重陶陽に自作のぐい呑みを差し出すが「鼻の入らんようなぐい呑みはおえん!と一喝される.このことがきっかけで酒器に力を入れる

 

-防波堤のように並んだ空の一升は六郎釜の入り口に表札変わりに居座り、多い時には三百本を超えた

 

-実家の田畑を売り払い、酒にしてまさに飲み潰してしまった

 

-朝食で一合飲み、十時になると二合の酒で一休み、昼食には二合、二時にまた二合の酒で休憩、仕事を終えて二合飲む. これで一升を空ける

 

-仲間と飲みに行き朝になっても帰ってこないので、家族が探しに行くと、田んぼのあぜ道で寝ていた

 

-晩年医者から酒を止められたが、やめられず.

奥さんと一日徳利一本の約束をするが、できるだけ沢山飲めるように考え、試行錯誤のうえ人気の扁壺徳利を完成させたそう

 

 

扁壺徳利 中村六郎作

 

そうこうして、北村さんは陶芸家になり、活動を何年も続けた

絵も焼き物も腐らないからいいけれど、個展をして、お互い一生に一度くらいは全部売れたらいいのにね~とよく昔はお互い言い合った

車に作品を積んで持っていく時より帰りには荷物が増えている、ということは殆ど売れなかった

特に京都では個展へ来られる同級生や知人は甘いものをいっぱい下さる、その分ふえているのである

個展をして身軽に帰ってくる夢は叶わず、人生終わりそう

 

北村さんから頂いた作品あり、購入したものもあり

一般は作家が初めに好きになりそして後に作品がと言いますが、私は本人よりも作品が好きかしら?

 

北村悟の一部の作品たち

 

 

福山に住むようになったのも、田島に住んでおられた彼の知人に連絡をしていただきえかきと一緒に家を探した

トランクを飛行機に載せられるだけで日本へ、色々と友達に助けて頂いたことに感謝しております

京都のMさん、えかきの同級生、車をレンタルして、家財道具を運んで下さった

もちろん、北村さんはその頃は笠岡に住んでおり、助けていただいた

 

彼が窯炊きをするときや引っ越しをするときにはこちらがお手伝いを

 

焼きが上手くできてうれしそう?

何年か前に脳梗塞で倒れ、少しの後遺症が残って,作品つくりを諦めた

日本の土器研究に東北や長野へと行ったりした

そして今年の4月から岡山県井原市でギャラリ-七日市をオ-プンした

 

画廊を初に利用したのは友人の倉田さん、花師

 

 

絵描きが二番目にお世話になる

先日井原に住むやはり陶芸家から突然電話が鳴り、一瞬何だろうとびっくりこけた

北村さんは一人で生活をしているので何かあったのかと、、、Mさんびっくりさせないでと叫んだえかきのつま

お手伝いすることがあるかとまたうれしい電話でありました、多分飲みたいのかなぁ~

 

つくづく実感、友人とは本当にありがたい、その人の一言で一日が明るくもなり、暗くもなる

友情に感謝して、今日も大切に生きようと、えかきのつま

 

小川マリアイネス拝

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