日本とアルゼンチンの習慣の違い
里の銀行を退職して、アルゼンチンの首都のブエノスアイレスへ。
保母になりたくて、どうしても大学進学をあきらめきれず夜間の学部へ入学。
昼間9時から17時までは丸紅Argentina SRLで化学セックションの秘書をしてた。私の直の上司はアルゼンチンの人、その上の課長は京大卒のぜんぜん偉そうでなく、とっても優しい方で、そして部長は日本から派遣された偉そうにしてたお方。
丸紅ロッキード事件の頃でした。ロッキード事件は昭和最大の汚職事件とされる。 ”アメリカの航空機製造大手のロッキード社による主に同社の旅客機の受注をめぐって1976年2月に明るみに出た世界的な大規模汚職事件である” wikipediaより。
日本では田中角栄がロッキード社から5億円の賄賂を受け取ったとされ、逮捕、起訴されました。
アルゼンチンでは1976年というとクーデ-タにより軍事政権成立。
丸紅は貿易会社、この状態では仕事はほとんどなくて、隣の友達と今日の夕食のレシピを教えてもらったり、大学の勉強などにあててた、もちろん少しの仕事はしてましたが、、、
仕事をしているふりはできない私たちアルゼンチン人、注意をされました。
部長がトイレ帰りの時にそ~と私の後ろに立ち、何をしているのか覗かれる。
で仰る、仕事がなくてもしているふりをしなさい!私たちには理解しにくい習慣?である。ないときにはしないし、ある時にはもちろんする。
日本の公務員のように基本的にクビになる事がないような職場では、のんびりとした仕事の仕方が良しとされることが多い。
最近友人が今になって教えてくれました。1時間でできる仕事を3時間かける、一日でできる仕事を三日でする、1週間でできることを一か月かける。これが難しいんだよ~
仕事をしているふりのこと、興味があり少し調べましたら、仕事をしているように見せて仕事をしない状況を言うと。
会社で仕事をする目的は、会社に利益をもたらすこと、ふりをしている人は利益は生まない。
でも完全にサボッたり、出社しないわけではなく、真面目に仕事をしているように見えるのがポイント。ふりをしている人の中には本当は仕事をしたいというタイプの人もいる、理由は周囲と足並みをそろえる必要があるから。
このような職場で一人だけ一生懸命に働いてしまうと、周囲から浮いてしまって、自分を台無しにし、損をしてしまうので、やる気を押さえて、仕事をしているふりに徹する人もいる。空気を読めるタイプの人に多いそうです。
仕事をしたいけれど、そもそも仕事がない時もある。仕事はないけれどボ-とする度胸がない場合は仕事をしているふりをする。
仕事をしているふりをする人にはいくつかの共通する特徴があるそうです。
仕事ができない
仕事の重要性が低い
出世意欲がない
周囲から浮きたくない
そしてメリットもあるそうです。 波風が立たない
疲れない
仕事をしていると思わせるにはコツがあるそうです。
初めに真面目だと思わせる
あえて残業をする
目立たない席に座る
取り合えずパソコンに向かう
無駄口を叩くなら電話でする。
仕事をしているふりをした方が円満になるケースがある。
ええええ~驚きです。文化の違い?考え方の違いなのかしら?
仕事がないのに仕事をしているふりをするのは私は大の苦手、どうしても馴染めない。
ふりが出来ないので怒られることも屡々。納得がいかない、日本人になり切れないアルゼンチンの日系二世のよう。。。日本生活はもう人生の半分以上になるのに。
主人がよく友達やお客様にアルゼンチン人は働かいと言ってるのを聞きますが、そうではなく仕事をしているふりはできないが正しいかも。