宮崎の叔母、お正月の挨拶で「元気で働けることは日の出に負けないぐらいありがたいこと」
マルコ水産海苔工場の二階から見た初日の出2022年1月1日

 

 

福山市内海町田島には海苔の生産者は現在7件

縁あってマルコ水産へ海苔シ-ズンは工場へアルバイトへ行きだして、4回目になる

24時間工場の機械は稼働しつづけているので、3交代で仕事をする

昨シ-ズンは夜に働いた、初めての体験でしたが、実感したのはやはり人間の身体は夜は寝るようになっている、一番の不都合は主人とのすれ違いが大きかった

晩酌が出来ないのが夜勤を続けない一つの理由かも、アル中ではありませんが

甘えたことをおっしゃる、と夜勤をされている方々から文句を言われそう

夜のお仕事をされている大勢の人には申し訳ないし頭が下がる思い

今シ-ズンはまた昼間のアルバイトに変えていただきました

 

 

       海苔養殖の歴史

長いともいえるし、短いともいえる海苔の歴史はまだ70年程だそう

日本、中国や韓国など東アジアで主に食べられ海苔はイギリス人女性が海苔養殖の近代化に大きな貢献をした

海苔は昔から日本人に欠かせない海藻、歴史は古く、約1300年前に遡る

初めは、天然の海苔を採取して食べてた

400年ほど前から木の枝等を海の中に入れて、自然に着床する海苔を採取して食べるように

簡単な仕組みの海苔養殖の始まり

網も使う様になり、第二次世界大戦後まで、海苔の養殖について決定的なことが分かっていなかった

どこで、どのように生まれて、養殖の網に着床するのか、その仕組みがわかっていなかった

海苔の育成の仕組みを発見したのはイギリスマンチェスタ-大学の女性生物学者

この研究結果が科学雑誌に掲載され、その科学雑誌を見た熊本県の研究者がさらなる研究を重ねて、種付けに牡蠣殻を使った近代的な海苔養殖近代化の歴史のスタ-ト

海苔の育成の仕組みを発見する前は秋になったら海に網を入れて、寒い時期に海苔が育って収穫できても、温かくなってくると海苔が跡形もなく消えてしまうため自然任せで不安定な海苔養殖

 

 

      海苔が出来るまで

maruko526.jpより引用させていただきました、もっと詳しいことを知りたい方はmaruko526.jp ホ-ムペ-ジを覗いて下さい、プロたちが伝える色々

       1-種付け(10月初旬)

種の入ったカキガラ糸状体というものを吊り下げて、網を巻いた水車を回し,水流を発生させ,水温を下げ、光が当たる事により、胞子(ほうし)を放出させ、網に付着させます

胞子の芽付は顕微鏡で確認、そして種網を冷凍庫で保管

「海苔の種付け見学&牡蠣鍋ツアー2020.10.3」に参加、そしてまた主人と

 

 

 

 

M&M

 

 

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  2-育苗 (いくびょう) 10月下旬~11月中旬

水温が23度になったら、網を養殖域に配置し、毎日毎日手入れを行います。
網に付着したケイソウや微細な浮遊物をポンプで洗浄し、適度な干出をします。

 

 

  3-本張り(ほんばり)11月下旬~12月初旬

海水温度が18度になったところで、海苔漁師が網を養殖域に配置します。
お米でいうと田植えの段階です。

 

 

4-刈り取り(かりとり)、製造(せいぞう)12月中旬~3月中旬

刈船、通称もぐり船と呼ばれる船で網の下をくぐり、育った海苔を刈り取ります。
採取した海苔を、専用のポンプで陸上の保管水槽へと送ります。

海水で洗浄し、同時に専用の機械で異物除去を行います。
ミンチした海苔を、真水に浸し、撹拌することにより、熟成させます。
調合機という機械により、水と海苔を均一の厚みになるように調合し、抄機により既定の大きさのおなじみの海苔の形に整え、スポンジ脱水し、乾燥機へ入れます。
約2時間から3時間で乾燥機から出てきた海苔を異物や形状の検査を行い、製品として出荷されます。

 

 

生海苔の水槽

 

 

乾燥機

 

 

こうば海苔流れ

 

 

 

 

 

 

初マルコの工場にて、石本さん写す

 

 

昨シ-ズンは夜勤をしてたので、主人と一緒に海苔の刈取り船に乗せていただきました。感動が冷めぬ内に”漁師さんは格好いい!”と実感。大変な仕事ではあるけれども、刈り取るの見学してると、主人は神業じゃと。私の感想は尽きないけれど想像してたのと、やはり体験するのはアルゼンチンと日本の様、全然違う。寒いと思って着込んで行ったら一枚ずつ脱ぎ、船は海に潜ると、潜水艦ではないので無理ですね。寿敏さん”飽きなんだ?”とんでもない、操舵士の体験談やもちろん海苔を刈っていくさま、ロ-プを見ながらこれは何結びだろうかと考えてたら、あっという間に終わってしまいました。マルコの皆様貴重な体験をさせていただき感謝です。いつか孫とも行きたいです。体験に勝るものはないと思います。

 

 

 

 

 

 

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私の仕事は乾燥機から出てきた板海苔が製品になるまでの処理、箱に詰めたり,エビ取りしたり

素人の私には工場の中の詳しいことは分かってない、色々覚えなくてはと思うのですが、、

様々な交じり合った音の中で常と違う?様な気がすると、殆どなんでも直してしまう社長に知らせると「目に見えんものは分からん」と

恋をするときみたいなもんですね~と内心思ったけれどアルゼンチンジョ-クはあまり通じない日本、自分の心の中に収めました

完全に乾ききってない海苔が特定の箱に生海苔として落ちる時もある、海苔氏の順次君が「もっと出だしたら知らせて~な」今より多くなったらですね、どのくらいですか?と聞くと「我慢んができるぐらい」というので可笑しくて、微笑んじゃった

だって我慢強い人だったらず~と知らせないだろうなぁ~、、、やはり親子似ているところがあるのは当然、おもろい

小さな出来事で楽しむえかきのつま

好奇心の強い私は色々順次君に聞いたり、説明していただいたり、仕事の合間に説明付きの見学をさせてもらっています

ボイラ-室は驚きである、広いし窓?、ドア?を開けた瞬間に音と熱風が体に伝わるのである

初にアルバイトで工場へ行ったときは一つ一つが面白くて、機械の動きを見ながら感心した

父がアルゼンチンで製材所をやってた時、蒸気機関車のようなモータ-とは言わないけれど、お手伝いをしながら観察したもの、仕事はドンドン薪で炊く、そして反対側には大きな丸い中に小さな煙突?を掃除するのも楽しかった

竈の下に落ちて溜まった灰の中で焼き芋の美味しかったこと、遊びながらのお手伝いだから、おとうとなんてお友達と夢中で遊んでは薪をくべるのを忘れると、さぁ~どうなる、、、馬力が無くなり、父が大声で叫ぶ、機械はどんどんシュシュっという音が遅くなってくる

 

マルコの工場で使っている手動で海苔を束ねる道具は興味深い、毎日これを使って束ねる

 

 

長男の寿敏さんはマルコ新聞に書かれている苦労話をブログに載せてもいいですか?とお聞きしましたら、著作権をと手を出された、はい!と空想でお渡しました

お金はないし諦めましたのではなく、あまり長くなりそうなので辞めた

直に美味しい海苔をお買い上げになると、マルコ新聞は頂けるそうです

一気に読めちゃいます、ほのぼのの逸話が私は好き

 

 

 

 

ランチタイムにはちょこっとうるさい工場の音から解放され、皆一緒に和気あいあいと楽しんでいる

鉄人28号とある人がなずけておられる方の笑顔で張り詰めた神経がほぐされホットする瞬間でもあります

私は二階の食堂の海が見える位置の端っこに座ってボ~とする

 

 

なぜか太陽にほえろを思い出させる光景、ポ-ズで海を眺めている漁師が見える

良~く眺めていると、もちろん後ろ姿しかみえないのだけれど、たちしょんをしている

えぇ~漁師のたちしょんも恰好が良いように見えた

実は日本へきたころびっくりしたのはこのたちしょんでした、たぶん外国ではみられない、アルゼンチンでも拝見したことはないので驚きでした

一番びっくりしたのは、奈良見物の時、団体旅行をされてたおばあちゃんが目の前で用を足されたとき

 

 

朝5時ごろ起きて、心落ち着く音楽を聴きながら、一人マテを飲んでアルバイトへ向かう

15分ほどの通勤時間で、日の出と共に工場へ入り、そして美しい夕日を見ながら帰宅する

美しい瀬戸の海を満喫しながら、今日もいられてしあわせに思う

朝日も夕日も時には水彩画の様、時には水墨の様、そしてまたは日本画の様

 

 

 

叔母ちゃんはこんなことも言ってました「働けなくなって働けるありがたさを身に染みています」   「お金を頂きながらダイエットが出来るのは最高だと私は思いながらしてる」   多分姪への励ましのエ-ルではないかしら?

千代子叔母ちゃん、ありがとう!

皆様に支えられて、しあわせに生きている自分がいることに心より感謝いたします

 

 

新婚旅行でアルゼンチンから甥たち   おまけ

 

 

小川マリアイネス拝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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