
昔の人たちは、よく言ったものだと思う。
「すべての命に、生きる喜びを」
その言葉は、とても大きくて、
少し遠いもののようにも感じる。
けれど、よく考えてみると、
それは特別なことではないのかもしれない。
人は誰でも、喜びを感じながら生きたいと思っている。
苦しみだけの人生より、
少しでも笑える時間を持ちたいと願っている。
その「生きる喜び」は、どこにあるのだろう。特別な成功の中にあるのか。
大きな出来事の中にあるのか。
たぶん、そうではない。
日々の中にある、ささやかな出来事。
誰かと笑った時間。
美味しいものを食べた瞬間。
ふと心が軽くなるようなひととき。
そんな小さな積み重ねの中にある。
そしてその喜びは、自分ひとりだけのものではない。
誰かの喜びは、また別の誰かに伝わる。
笑顔は広がり、
やさしさもまた、どこかへ届いていく。
だからこそ、「すべての命に」という言葉になるのだろう。
自分が少しでも心地よく生きることが、
まわりにも影響していく。
無理に何かを変えなくてもいい。ただ、自分の中にある小さな喜びに気づくこと。
それだけで、世界の見え方は少し変わる。
大きな理想のように見える言葉も、
実はとても身近なところにある。
生きる喜びは、遠くにあるものではない。
今日の中に、ちゃんとある。
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