初めて見る雑誌、そして始めてCafe&gallery うみとさんがこの雑誌に記載されていることを知った
アルバイトから帰ると、夫が言う。
「海の見えるビールガーデン、行こうか」
疲れているはずなのに、不思議とその一言で心が軽くなる。
夫はやさしい絵描きだ。
頑固で不器用で、でもやっぱりやさしい。
普段は絵のことばかり考えている人だけれど、
こうして時々、ふっと外の世界に連れ出してくれる。
ビールガーデンは、特別な場所ではない。
けれど外の風にあたりながら飲む一杯は、
なぜかいつもより少しだけ美味しく感じる。
日本のビールガーデンは、
外で食事とお酒を楽しむ、季節の楽しみのひとつ。
家族や友人と過ごす、にぎやかな場所でもある。
でも私たちにとっては、
少し静かな時間。
海を見ながら、ただ並んで座る。
言葉はそんなにいらない。
夫はきっと、
こういう時間も絵の中に残しているのだと思う。
風の匂いとか、
光のやわらかさとか、
私の顔とか。
「今日はよく頑張ったな」
そう言われると、
また明日も頑張ろうと思える。
特別なことは何もない夜。
でも、こういう時間があるから、
私はこの暮らしを好きでいられる。
えかきと、そのつま。
少し不器用で、でもあたたかい日々。
今日もまた、
静かに夜が更けていく。