マルコ水産ファミリ-
マルコ水産でのえかきのつまのアルバイトも終わりに差し掛かっている
小破れ、大破れとチヂミに分ける
海苔師の純次くんもみんな総出で沖へ出て網を引き揚げている、何日までと期限があるので台風以外は雨でも沖へ
雨よりも風の方が仕事は大変らしい
純次君と川上君の代わりに社長と社長夫人が工場を見ている
工場、今日は落ち着いてますね~と社長に言ったら
「痒い所に手が届けばこういうもん」
歳を召すと背かなの痒いところへ上からも下からも手が届かないです
「そういうことではないんだけど」とおっしゃった
えかきのつまははっきり分からない
痒い所に手が届けば工場は順調に動く?わかるような、わからないような
便利なネットで調べました
「かゆいところに手が届く」の言い換え
-
- 麻姑痒きを掻く
- 如才ない
- 至れり尽くせり
- 気が利く
- 気遣いのできる
- よく気づく
- 機転がきく
「かゆいところに手が届く」は、細かいところまで配慮された扱いのことを意味します。また、配慮に手抜かりがないことにたとえる表現でもあります
なるほど、社長の言いたいこと理解いたしました
道にそれました
工場が順調だと眠たくなる、何故かと言うとあまりすることがない
ある日出勤したら選別機が詰まってた
社長夫人、あら今まで順調にいってたのに小川さんがきたら、、、
だんだん山姥みたいになってきているので機会も驚いたのでしょうとえかきのつまは言った
折機は詰まるは、束にした海苔からはみ出ているのがあるはわやでした
その時顔のぞかせたのが社長
丁度いい所へ「社長何故折り機の前で詰まるのですか?もしかしたらセンサ-が斜めってるからですか?
あれはああいうもん、海苔が流れていく感覚が近いんじゃろう
団塊世代は叩いて直すと言う、社長は団塊世代の人たちより少し若いがでもすることは似ていると思う
叩いて直るものもあれば、直らない場合もあるとえかきのつまは思う
何でも直す社長にえかきは言った「つまの性格を直して下さい」
「それは直せん」ときっぱり言った
どちらも失礼である
変わるつもりはありません、これでいいのだ~といったのはバカボンのパパでしたね
工場の外から裏向きで流れてくる海苔がここで回転して表向きになる
社長工場へ入って来られドライバ-の頭でベルトのコロを叩いていた,コンコンと左、右と、調整?
やっぱり叩いて直す団塊世代だとクスッと笑っちゃいました
外へ行きパネルのボタンを弄ってました、海苔の流れる間の幅を少し広くしたよう
何と不思議な事でしょう、数々のトラブル解決
痒い所に手が届いた?
でも順調に事が運ぶと睡魔-に襲われる、困った、困る
座ったままではなく歩くんだよと海苔師の純次くんに言われたが、立ったままでも寝てしまいそうですと私
海苔の種付けの様子
一番手前が海苔師の純次君
素敵な笑顔ではめられた?感じのえかきのつま
ぬか喜びで終わったと思ったら 冷やかされた?が正しいかも
えかきのつまは工場の外のシンクで冷たい水道の水で顔を洗って目を覚まさせる
はたき海苔なので、黒ではなく好きな緑色になっていると言えば怒られそうだが...
ベルトコンベアーの上に流れていく海苔たちを観ながら思ったえかきのつま
私は海苔にはなりたくないと
長いような、短いような海苔の命は最終的にはパクッと食べられる
人間の人生に例えるなら決まりきった道を走りこの世を去る
音のうるさい工場の中で空想する
海苔も色々、スラインディングしてくる海苔もあれば、飛び降りる、素直に真っすぐベルトコンベアーの上をひたすら走っていく海苔もある
向きを変えて犯行をする、グル-プを組んで暴れる
結果海苔の選別機が詰まり私たちは踊らされて、目が覚めるのである
人の人生は様々、海苔の様に決められた道を進む人もいれば、自由気ままに生きる人もいる
どちらが良いとは分からない
母が言ってたようにこの世を去る瞬間にしあわせだったかでなかったかが分かると
母は癌の痛みで苦しみながら逝った、考える間もなかったのではと思う
息を引き取る時そばにいたが痛みから解放されて穏やかに見えた
苦しんでいる姿を見ると人間冷たいもので、楽にしてあげてと願う、生きてではない
不思議である
つくづく実感するのは健康があってアルバイトも出来て海苔の流れを見て楽しめる
母方の叔母ちゃんが言ってた「働けるうちが花よ、運動しながらお金を頂くと思えば楽しい」と
毎日を明るく、楽しくは心がけるが人間関係はやはりどこでも難しいけれど、色々と人生経験をさせて頂いております
皆様に感謝しながら
板に油彩
小川憲一豊実描く
えかきのつま
小川(松ノ下)マリアイネス拝